Tuesday 21 April 2015

天使の取り分 おまけ

グレンコー



ネス湖
休暇はどこかに行くのかと聞かれて スコットランドに行くと告げると、なんて羨ましいとか、素晴らしいとか、皆に異口同音に言われ、イングリッシュ(イングランド人)のスコットランドに対する憧憬のようなものを感じました。確かに風景は美しく、携帯電話がまったく役に立たない、ある意味、辺境秘境。
もちろん、たまたま私達のルートがそうだったのかもしれませんが。
グレンコーは夫が子供の頃よく休暇を過ごした場所だそうで、彼の強い要望で行きました。残念ながらアイラ島を出るフェリーのキャンセルが相続き島を出ることができなかったため、ゆっくり時間を割くことができなかったのが残念ですが、いつかまたぜひ訪れてみたいところです。
ネス湖は息子の希望で。やはり観光客多しでしたが、ここで宿泊したB&Bは周辺にキジがうろうろしているような奥まった場所。静かな環境で、心地よいベッドでぐっすりと眠れました。

エジンバラ




エジンバラの個人的な(あくまで個人的な)印象はヨークとロンドンを足して、ロンドンの都会指数をうんと引いた感じ。 それまでのどかな田舎でゆったりと過ごしていたのに突然騒音、排気ガスに引き戻され、なんだか悲しくなってしまいました。でもお店を見るのは楽しいし、お買い物もできたし、評判のレストランにも足を運んで大変おいしい食事を楽しむことができました。(アイラ島の難題は、外食かなあ。B&Bのご主人の手料理がおいしくて救われました。)フランス人のご主人がいる小さなカフェで食べたケーキもとろけそうに美味しかった!


というわけで駆け足で過ぎたスコットランドロードトリップは旅日記も駆け足で。

好きな映画のジャンルのひとつがロードムービーですが、自分でするのも大変楽しいロードトリップ。そういえば、この旅行スタイルは大嫌いな飛行機に乗らなくていいんだということに今更気づきました。軍艦島への木の葉のように揺れる船に乗って以来、船の旅も苦手なので、もうこれからは車移動しかしないなどと、続きもしない決心をしつつ旅日記の締めくくりとしたいと思います。

天使の取り分 Ochd

海岸の数だけ、海の表情がありました。





















 
 






天使の取りSeachd



アイラにあるのはウィスキー蒸留所だけではありません。農場だってあちらこちらに。人口が少ないだけに放牧をするための土地はたっぷりとあるようです。
カメラを向ける私とじいっと見ていたけれど、そのうち飽きたのか一心に草を食べはじめた。
有刺鉄線に首を押しつけて、痛くないのかな。
イングランド同様、いえ、もしかするとそれ以上にスコットランドのいたるところにも羊がいるわけですが、アイラも例外ではありません。道をゆったりと渡っていたり、食事に夢中になって車が来ても動いてくれません。この羊の横も傷つけたりしないように徐行しながら通り過ぎました。 
初めて生で見たハイランド牛。この長い体毛、なんて素敵な牛。「雰囲気がカート・コベインみたいだ。」と夫。 
放牧されているハイランド牛の母子が道を渡っている!と興奮して見とれていたら、羊と違ってワタワタと去ってしまった。それを遠くから見守るようにしていたこのブル。威厳たっぷり。

天使の取り分 Sia

 牡蠣にシングルモルトを垂らして食べるらしいことは『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』で読んでいたけれど、初日に体験できるとは思ってもみませんでした。滞在先のB&Bのご主人は実に気前よく島の蒸留所で作られる様々なシングルモルトを毎日振る舞ってくれたのですが、着いたその日にこの牡蠣をごちそうしてくれたのです。
まずは普通にレモンとタバスコでいただいて、次にいよいよシングルモルトで。
さてその味はというと、お、お、おいしい。
この個性豊かなウィスキーで生牡蠣をだなんて、正直言って好みでないかもしれないなと予想していたのですが、これはくせになります。

アイラのウィスキーは大好きになるか嫌いになるかどちらかではないかと思いますが、私は大好き。でもそれは、単純にウィスキーの味だけではなく、作られているところを見たからだったり、島で出会った人々のことだったり、自然や、食べ物や島の美しさだったり、いろいろな思い出が相乗効果をもたらすからかもしれません。
大麦麦芽。これがあのおいしい飲み物になるんだ。