Saturday 28 June 2014

本日のつぶや記

私は村上春樹さんと同じで(などと図々しくも国際的作家を引き合いに出す)新聞はあまり読まなくて、朝から気が向いたらBBCのRadio4を聴く程度。夫はほぼ毎日The Guardianをオンラインで読むので、時事ニュースはたいてい夫経由で聞きかじり。
新聞の記事を読むスタミナがない私は、興味がもてるネタというか、food for thoughtを提供してくれつつ読みやすい、ほぼ日ハフィントンポストをちょくちょく読んでます。

それでいつものようにほぼ日をチェックしたらこんな対談がありました。3年ちょっと前のことになりますが、こんな投稿を載せたことがあり、お?と好奇心いっぱいで読みました。日本の漁業の現実に正直、しょぼんとした気持ちになりましたが、読み終えたらなんだか逆に希望が持てました。

固いことばっかり並べても人には敬遠されがち。ほぼ日みたいに親しみやすいサイトでこういう記事を載せてくれると、もっと多くの人の関心を引くことができそうで、嬉しいことです
いつまでもお魚がたくさん泳いでいる、海であって欲しい。
漁師さん達も幸せであって欲しいけども、自然と共存した上であって欲しい。
(それから日本やイギリスに限らず、ベネチアで見たあのたくさんのお魚もきちんと節度を持って海からいただいてきたお魚であって欲しい。それを買う私たちも節操を持ってお魚をいただく消費者でありたい。。。)

あれからHughのFish Fight Campaignがどうなったかというと、捕った魚の廃棄が禁止されたのです。つまりキャンペーンはりっぱにその目的を果たしたことになります。一人のフードライターが起こした行動が多くの人の支持を得て政治家をも動かし、大きな変化をもたらしたことは感慨深いものがあります。

ワタクシごとになりますが、様々な食材について、いちいちかなりはっきりしたプリンシプル、指針を持っている私のせいで、ウチでは買う時の優先順位や食べないもの、買わないものがけっこうあります。夫は不思議なほど協力的ですが、息子はややしぶしぶといった感じ。私達おとなの選択を彼に押し付けてはいませんが、ただ、すねかじりの身であるゆえ彼も仕方なくそれに巻き込まれているわけです。たまーに「それで?それで世界が変わるの?」とあきれて私に問いかけることもあります。
”世界が変わるの?”
といういきなりスケールの大きい、直球の問いかけに対するかーさんの答え。

”変わらなくても、何もしないと自分が気持ち悪いからやるもん” って思ってる人が1000人いたら、ゼロよりは影響するでしょ。

すると「チッ。」とかなんか、冷たい反応がありますけども、私がマイペースで自分にとって気持ちのよい選択をしていたら、きっと息子にも何かの形で残るのではないかと希望的観測を持つ母であります。

でもなんのかんの言って彼は、住んでいる地域(国?)でその時に一番sustainable(日本語の意味は”持続可能な”。いわゆる、”環境に優しい”って感じでしょうか)な魚を教えてくれるアプリをiPhoneでダウンロードして、今はサバはちょっと買い控えた方がよさそうで、イワシは買いだねえと教えてくれました。マコガレイも緑のマークがついていて、おすすめの魚だそうです。イワシはキロ£10ほど、マコガレイは£8くらいで買い求めることができ、家計にも優しい。

漁業関連になりますが、以前ノルウェーの漁業事情についてのこんなのを読んでとても印象に残っていたので、よかったらお読み下さい。あまりにも意外なことで、びっくりしましたよ、私。

Wednesday 4 June 2014

June song



女性アーティストが今年のこのコーナーのテーマならば、アニー・レノックスが歌うこの曲をはずすわけにはいかないではないのか?とふと思いました。

映画American Beautyに使われていたこのナンバーを聴きたいがためだけにこのアルバムを買って、3ヶ月くらいこれだけ(そう、本当にこの曲だけ)を車の中でエンドレスにリピートして聴いたものです。この曲との蜜月は「君がこの曲を好きなのはようくわかったが、そろそろ他のCDを聴かせてもらえないだろうか。プリーズ。」という夫の控えめな懇願で終わったのでしたが。

ちなみにニール・ヤングのオリジナルもとても好きです。