Tuesday 31 January 2012

バーンズナイト2012

1月25日のバーンズ・ナイトにちなんで我が家でもその日ハギスを夕食にいただきました。
スコットランドの詩人ロバート・バーンズとハギスとの関係についてはこちらをどうぞ。

とか言いつつ、バーンズのことについても彼の詠んだハギスに捧げる詩についても面倒くさくて自分ではちゃんと読んでなかったりするのですが。

茶助によるとスコットランド人はとかくバーンズに関してはセンティメンタルになるのだそうで、茶助(←50%スコットランド人)がバーンズの詩は下手だとお母さん(←100%スコットランド人)に言うと、延々20分くらいのいかにバーンズが素晴らしいかのスピーチが始まるそうです。

何はともあれ、こちら。
ハギス、さつまいものマッシュ、ほうれん草のソテー。
そしてデザートもスコットランドの食べ物、クラナカン。
材料はオーツ、生クリーム、はちみつ、そして忘れてはならないシングルモルトのスコッチウィスキー。
レシピはナイジェル・スレーターのものを参考にしたそうです。
トーストしたオーツは香ばしく、ラズベリーがさわやかでウィスキーの香りがたまらなく良いです。

1月中にアップしたかったので間に合ってよかったー。
明日からは如月ですね。

Friday 20 January 2012

つぶや記

若い頃に見て好きだった映画が、年月を経ても色褪せていないとなんだかとても嬉しい。およそ4分の1世紀ぶりに見たというのに、おんなじところできゅーんときました。

80年代後半から90年代の初め頃に見た映画で今も心に残っているものを、少しずつ見ています。
今のところはずれがまったくないです。
『パリ、テキサス』 ヴィム・ヴェンダース。
『さよなら子供たち』 ルイ・マル
『ペレ』 ビレ・アウグスト
どれも今見ても鮮烈、というより今見ると昔はわからなかったよさがわかってさらに味わい深い。

『スタンド・バイ・ミー』もこの頃見た作品で、いち早くリバー・フェニックスのファンになっていた私はこれを13回見ました。といってもあの頃の映画館は入れ替え制ではなく1枚の鑑賞券で1日中何回でも見ることができたので実際買った券は4枚くらい。
ただ当時はほぼ必ず2本立てだったので、同時上映の『クロスロード』も同じくらい見たことになります。主演のラルフ・マッチオはこの頃大人気だったっけ。
気に入った映画を台詞を覚えるまで何度も見るのが私の英語勉強法でした。(ビデオデッキどころかテレビも持っていなかったので) 英語が話せるようになりたいけど留学するあてのなかった私は、自分の好きな方法を考えついてはそれで独学。何も知らずにやっていたことがディクテーションとかシャドーイングとかいう名前のついたれっきとした勉強法だと後に知りました。好きでやっていたこととはいえまさに英語漬けの数年間。
ただの音楽&映画geekだったのに、今思えばすごい執念(笑)。
オタクだったなぁ。(今もオタクですが)

Thursday 19 January 2012

ロレインのソーダブレッド

今日の私のささやかな昼食。
ソーダブレッドにセラリアクのスープにクリームチーズとブラックベリーのチャツネに目玉焼き。
スープとパンは残りもの。こんなんでひとりごはんしております。

ソーダブレッドは昨日の夕食に焼いたものが残ったのでいちおう清潔なお弁当ハンカチに(←こういうとこ日本人の繊細さがすでにない?)包んでおきました。外側がかちかちにならない方が好きなので。

レシピはロレイン・パスカルのBaking Made Easyから。
全粒粉は使わず薄力粉のみで作りました。このカフェオレ色は材料のTreacleのおかげ。
Treacleは糖蜜を結晶化してない、黒くねっとりとしたシロップ状のもので、いわゆるゴールデンシロップもtreacleの一種です。
バターミルクが手に入らない時は、ロレインがすすめているように牛乳にレモン汁を垂らしたもので代用し、treacleははちみつか黒砂糖で代用してもいいのではないかと思います。

Tuesday 17 January 2012

給食の牛乳にいれて作るコーヒー牛乳が好きだった

前回の記事でちょっと触れましたが、実はカフェ・マキアートなんて初めて飲みました。
スタバでもコスタでも、またはローカルのカフェでも、頼むのは普通のコーヒーかエスプレッソのみ。というのも、ミルクとコーヒーの組み合わせが非常に苦手だからなんです。

そんな私がマキアートを飲んでみようと思ったきっかけは、近所のデリのご主人がマキアートはエスプレッソにグラッパを入れたものだとおっしゃったからなんですね。
ここで「え、違うよー」と思われた方、確かにマキアートって言ったんですよ、イタリア人の彼が。
それで私、そうかそうだったんだ、なら1度飲んでみようと思って注文したのです。
運ばれてきたのはアワアワのものが乗っかったシロモノでした。

彼(デリのご主人)の言葉を信じていた私は「きっとあのイギリス人の経営するティールームがまがい物を飲ませたんだ」と思いネットで検索してみたのですが、どこにもカフェマキアートがグラッパを入れたものとは書いてなく・・・。

しかしそれでも「イタリアでは、もしくは彼の出身地では呼び方が違うのかもしれないわ。」と思い、読めもしないのにイタリア語のウィキペディアまで調べました。
これによるとどうやらグラッパ入りのコーヒーはCaffè correttoと呼ばれているようです。

結論→たぶんデリのご主人の言い間違いだった(笑)

でもおかげでイタリアの飲み物についてちょっと知ることができたし、彼から教わったやり方でエスプレッソを淹れたら、ほんとうにびっくりするほどおいしいものができちゃって、今まで飲んできたものはなんだったんだろうって思いました。

ところでコーヒーとミルクの組み合わせが苦手な私ですが、給食のコーヒー牛乳は好きでした。
今では考えられないけど本当に好き嫌いの多い子供で、給食のメニューは食べれないものばかり。好きなものといえばコーンクリームシチューとスパゲティミートソースだけ。そんな中、瓶入り牛乳にまぜるコーヒーミックスが出ると嬉しかったな。それからクリームをかけて食べるあのコーヒーゼリーは今でも好きです。

Thursday 12 January 2012

昨日友達と近くのカフェでマキアートを飲みながらおしゃべりした後、私におすすめのフランス映画のDVDを貸してくれるというので帰りに彼女の家に寄ったら、彼女の旦那さんが「僕の一番最近のコレクション。」とほいと渡してくれたのがこのDVD。
エミリオ・エステベスが監督、父のマーティン・シーンが主演したThe Wayという作品です。

エミリオか~、なつかしーなー。最近は監督業なんてやってたのか。父さんを主演にね。ふうん。

と、この程度の気持ちで見始めたわけですが、結局1日で2回見てしまいました。

これだ、私の求めていたものは。

Sunday 8 January 2012

J.Oのスコーン

スコーンをたんと作りました。
レシピはJamie's Great Britainから。(料理本紹介ページをご覧下さい)

これまでに色々なレシピを試してみて、それぞれうん、おいしいなと思いはしたものの、こんなに自分の好みにぴったりのものができたのは初めてです。軽くてサクサクで甘くない。
Glazingには溶かしバター(有塩)を使っていて、このやや塩味がクロテッドクリームやジャムをひきててくれます。
こんなスコーンが食べたかったー。
焼きあがって20~30分たった、かすかにあったかさが残っているかなって時が一番おいしいと個人的に思います。
ちなみにこのジャムはコアントロー入りのクランベリージャム。これを作っているのはWilkin&SonsというエセックスはTiptreeの会社。エセックスはジェイミーの故郷で彼の両親が今もパブを経営しているところであり、Jamie at Homeの撮影ロケーションとなった彼の家の所在地でもあります。

余談になりますが、実は私が食べたかったスコーンというのがKFCのスコーン。
あれって今はビスケットという商品名になっていますが昔は”スコーン”とよばれていました。スコーンでは何か不都合があったのか途中で変わりましたが。

あっさりとして軽くて、とろりと金色のシロップとのコンビが絶妙で、若かった私には至福の味として記憶されてます。
ナイジェラ・ローソンがショートニングを使ったスコーンを作りながら「昔はラードが使われていたのよ。」と言っていて興味深かったのですが、それよりも私の目を引いたのは彼女がゴールデンシロップをかけて食べていたこと。
以来、私にとってスコーンの最高の相棒はジャムでもなくハチミツでもなく、金色の水あめとでも呼びたいgolden syrupになりました。
でもこれも、あの懐かしきKFCのスコーン体験を、脳が求めているのかもしれません。

Thursday 5 January 2012

金柑

Kumquat?それってなんぞや?
”この柑橘の果実は皮の方が甘く、まるごとぱくっと食べられる”
それって金柑じゃないの。
金柑食べたい!

というわけで食品宅配サービスの注文に追加し、今朝届きました。
金柑は皮のみを食べるか、母が砂糖で煮てくれたものを食べるかしたことがなく、祖母の裏山の金柑を「まるごとぱくっと食べ」た記憶は子供の頃を振り返ってもまったくないんだけど、イギリス人ができるとのたまふのならやってやろうではないか。

ぱくっ。

うーむ、酸っぺーよ。

しかしチョコにディップして冷蔵庫で冷やして食べるというアイデアは素敵。明日70%のダークチョコレートを買ってきてやってみよう。

嬉しい。イギリスで金柑を口にできるとは思わなんだ。

Wednesday 4 January 2012

新学期

日本のみなさまは3が日を終えたばかりでまだまだお正月ムードいっぱいなのではないかと思いますが、ここはイングランド。大晦日の夜、午前零時を過ぎたらパーッと騒いで、後は何の特別感もないです。

大晦日は飲めるだけ飲み、時計が零時を打てば自分の周囲の動く物体であればなんだろうとおかまいなしに片っ端からキスし、元日は正午をとうに過ぎてから二日酔いで目覚める人がほとんどという文化です。
・・・というのは言い過ぎか。そんなことないぞーと異を唱えておられる方、すみません。それが日本に渡るまでの茶助の年末の過ごし方だったということなんで、全てではなくともそういう人はたくさんいるのだろうと推察します。

茶助は16日間の休暇を終えて昨日から仕事に復帰し、オレサマこと息子は今日から新学期がスタート。
帰宅した彼、学校と勉強のことで早速私にカミナリを落とされました。
さぞクサクサしていることでしょう。
大人は判ってくれないと思っていることでしょう。
私にしてみれば、まったくわかっとらんのは息子の方なんですがね。

子供という生き物、経験が浅いゆえいろいろなことに想像が及ばない。
性格が私によく似ている彼がこれからするであろう苦労が透けて見えてしまい、心配で胃がひっくりかえりそうなことも多々あり。
でも可愛い子には旅をさせろだ。
しっかり苦労して立派な大人になってくれますように。
彼の人生を替わりに生きてあげることはできないので、せめてもの願いは私がそうであったように良い師や友人に恵まれてくれることです。

さて、我が家の大晦日はというとジュールズ・ホランドの歌番組を見ながら年越し蕎麦を食べてミッドナイトを合図に乾杯するという毎年恒例の流れでした。
いつもと違ったのはそのあと3人でクルードーとモノポリーを午前2時半までやったこと。
しかも私が勝ちまくり。
幸先いいかな。

Tuesday 3 January 2012

きのこのクリームパスタ

新年早々、季節感まる無視の画(え)。

キノコ類が好きです。ホワイト、フラット、ポートベロ、ブラウンあたりがどこでも手軽に手に入るキノコたち。そして私が一番よく買うのは、4番目のチェスナットととも呼ばれるこの茶色いマッシュルーム。
オムレツに入れたりサラダに加えたりシチューに使ったり、鶏肉の替わりに親子丼にいれて”キノコ丼”にすることも。
万能で旨みがあって毎日食べても飽きないマッシュルームさまたち。

クリームパスタはカルボナーラを作る要領で作ってしまいます。ベーコンの替わりにマッシュルーム。卵はなしで生クリームだけ(シングルでもダブルでもextra thickでもお好みのもので)。パスタは幅広のものが合う気がします。リングイネとスパゲッティが好きでウチによく買い置きがあるのでこちらで作ることの方が多いのですが。
ストックキューブを加えるとさらに旨みが増しておいしいのです。

Sunday 1 January 2012

元日

あけましておめでとうございます。

2012年がみなさまにとってよい年でありますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
※妹のおいしそうなお雑煮。画像を送ってくれたので拝借しちゃいました。
Thanks for the pic, Sis.