Sunday 28 August 2011

ズッキーニのリボンサラダ

先日のことですが、いわしが届いたので開いてから揚げにしました。
付け合せはズッキーニのサラダ
レモンたっぷりでさっぱりするので揚げ物によく合いました。
レモン汁一個分は酸っぱすぎると思われる方は半個分でも。
松の実やピスタチオを和えてもおいしいかもしれない。

Friday 26 August 2011

Comfort Food, Guilty Pleasure

食材の買い物に行こうかどうしようかとグズグズ迷って結局行かなかったある日の夕方。
台所に立ってしばし幽体離脱気味になっていた私のタマシイを本体に引き戻したのは、目に入った六個の卵。そうだ卵料理というテがあったわ。
具は一種類だけという(きのこだったか玉ねぎだったか思い出せない)超シンプルオムライスを作ることにしました。早速ごはんを炊く。
できあがって、ごめんねー、今日の晩ごはんこれだけなんだ、とチャッキーとオレサマ(この呼び方が気に入ってしまった)を呼ぶと、あれ?食卓についたふたり、あきらかに嬉しそう。
ハーブが苦手なオレサマのには入れていないけど、大人用にはコリアンダーをたっぷりと入れました。
「ああ、おいしい。これぞまさにcomfort foodだね。」
とチャッキー。オレサマは無言ですが、顔が「満足」って言ってます。

このcomfort foodという言葉の意味は人によって少し解釈が違うかもしれませんが、チャッキーに言わせると「必ずしも栄養のバランスがいいとかヘルシーとかじゃないかもしれないけど、食べやすくて、なんだかしあわせな気分になれる食べ物。なつかしい味とも言えるかな」だそう。私にとってはカロリー高そうだけど食べやすくておいしくて、お腹が満たされるという単純な幸せを得られる食べ物かな。

例えばカレー。もう絶対カレーライスですよ。(笑)
それからちくわ。子供の頃から、誰かが日奈久のちくわをお土産にくれるとそのまま1本、また1本と食べてました。
ゆで卵。Cool Hand Lukeほどは食べれないけど。
お茶漬けもそうでしょう。私が好きなのはわさびを入れた梅茶漬け。
卵かけごはん。
明太子に白いごはん。
ファミレスで食べるハンバーグ定食。
ほっかほっか亭の、のり弁。
温石惣菜の鶏の唐揚げ弁当。(ものすごくローカル・・・)
たこ焼き。

なんだ、ほとんどごはん物ばっかりじゃないの。
そうか私にとってのコンフォートフードはごはんなのね。

ところでThe Guardianの土曜版The Guardian: Weekendに毎週掲載される著名人のワンページインタビューの質問の中に「あなたのguilty pleasureは何ですか?」というのがあります。
Guilty pleasureというのは、なんだか後ろめたいけど、またはよくないとはわかっているけどやめられないこと、または好きなこと。
ある人にとっては煙草だったり、またある人にとってはイタリア製の靴を買いあさることだったり。翌日大事な会議があって朝早いのにSATCをひと晩に6話見ちゃうことだったり。

私にもあります、ギルティプレジャー、略してGPが。
それはmini egg bites 。
たぶんご存知ない方がほとんどだと思うのですが、スコッチエッグをうずらの卵サイズにしたものと思っていただければいいかと思います。違うのは中のゆで卵がまるごとではなく、刻んでマヨネーズとあえてあること。
究極のジャンクフードです。
添加物いっぱい入っているし、材料の質もそりゃーあやしいものでしょう。
だけどSainsbury's(大手スーパー)に行くと時々カゴに入れてしまう。ごくたまに行く他のスーパーでは目もくれないのに、なぜかSainsbury'sだとそそられるのです。
あのコーナーを魔のプロセスフードサルガッソと呼んでおります。

そそられるといえば、最近エールやワインがあまり飲めなくなってしまいました。チャッキーが買ってくれば付き合って1杯くらいは飲むけれど、それ以降はおいしく感じられない。さては私もついにお酒が飲めなくなったか、となんだか少し寂しく感じていたのですが。。。
幸か不幸か、勘違いでした。
最近なぜかポートワインやジンが好きです。
とくにライムを搾ってジンを注いだだけのジンライムがお気に入りです。
ジンのボトルは冷凍庫に入れておくのですが、あら?なんだかもう空になりそう。
でもギルティーなんてぜーんぜん感じないわ。

Thursday 25 August 2011

うろうろノート④

そびえたつ尖塔とゴシック建築で有名なソールズベリー大聖堂。
こんなドアノブが欲しい。

長崎の教会でこれとそっくりの形の窓を見たことがあります。


そしてこの大聖堂の魅力はゴシック建築だけではありません。
十字軍時代から存在するだけあり、埋葬されている人物は古くは13世紀に遡り、展示されているものも歴史あるものばかりでとても興味深かったです。
ソールズベリー大聖堂はアムネスティインターナショナルにも協力しているそうで、”良心の囚人のろうそく”が。
"Better light a candle than curse the darkness."
アムネスティの創設者ピーター・べネンソン氏が有刺鉄線に巻かれたろうそくに火を灯したとき、この中国の諺が頭にあったそうです。『希望のキャンドル』はアムネスティのシンボルマーク。

Protect the Human - Amnesty International

おすすめルート通りに見ていくと最後にChapter Houseに辿り着きます。
ここにはマグナカルタが展示してあり、原書と全文の英語訳を見ることができます。
されど、ここで私のテンションが最高レベルに達したのは、係りの人が貸してくれた、ラミネート加工された日本語解説シートを見たとき。
なんと『写真:Mark Fiennes』としてあるではありませんか。レイフ(Ralph Fiennes)のお父さんじゃないの!
いやびっくりしたわ。
とにかくソールズベリー大聖堂、見応えあります。

最後に、無名だけれど同じく十字軍時代から残る教会。
ドーセットのShaftesburyという小さな町にまったく主張せずにたたずんでいました。

Wednesday 24 August 2011

うろうろノート③

いつか行ってみたいなぁ・・と思っていたデヴォン州はアクスミンスターのRiver Cottage Canteenに行きました。
晩秋のショットではないんですよ。小雨の降る肌寒い日だったので通りを行き交う人はみなこのようないでたち。キャミソールにうすーいコットンのカーディガンだった私は寒かった。

Hughがたまたまいたりとかしないかなー、しないよねー、でもいたら嬉しい、いや、やっぱ緊張するからいて欲しくない・・などというフクザツな恋心を落ち着けつつ店内へ。
一歩入ると右側にデリのカウンターがあり、左側にはカフェのような感じにテーブルと椅子が並べられた食事スペースがありました。
さらに奥に進んで3メートルくらいの列の最後尾に並ぶと、スタッフの女性がやってきて「列に並んだばかりかしら?20分待ちくらいよ。」とにこやかに伝えてくれました。
デリスペースとキャンティーンの間には厨房があり、列の前に進んで行くに連れて厨房の中も見えてきて、いつもTVで見るTimの姿もしかと見ることができました。フロアーのスタッフが足りないのか、いつまでたっても運ばれていかない料理を前に何度も”Service, please!!!”と声を張り上げていた彼。さっと出て行って給仕のお手伝いしたいくらいだったなぁ。

キャンティーンの一番奥の席に通されて、見上げるとその日のメニューが壁に。
カジュアルな雰囲気の食堂で、私たちのように遠くから足を運んだお客さんもいたのでしょうが、ほぼ地元の人でいっぱいという感じでした。
私が注文したgrey mullet(ボラ?)のロースト。
チャッキーこと茶助と、オレサマこと麻呂が注文した塩漬け牛のロールパンサンド。

私のお魚料理についてくるはずのクスクスがついてなくて、声をかけたらずいぶん経ってから来ちゃったり、チャッキーとオレサマのSalt Beefがやや塩からすぎたりでしたが、私なんの不満もないのです。
チャッキーは「おいしかったけど感動するほどではなかったな。」と言っていましたが、それはちょっと勘違いというものではない?Canteenなのよ。食堂なのよ。ヒューなのよ。
ヘストンやゴードンのレストランじゃないんだから。
地元の新鮮な食材を使った、きちんと作られたお料理を出す安心して食べれるお店---それが私が求めていたものであり、River Cottage Canteenはその点、私の期待をまったく裏切らないお店でした。

アクスミンスターに行く前にLyme Regisで小雨にもめげず化石探しをしていたのですが、腹ごしらえがすんだのでまた化石探しへ。
雨は止んだとはいえまだ曇りで寒い海岸。
Lyme Regisはメリル・ストリ-プ主演の『フランス軍中尉の女』のロケ地にもなったんだとか。街灯がアンモナイトの形なのが微笑ましい。
それで化石は見つかったのかと気になっているみなさん、見つかりましたよ。貝殻とかそんなものですけど。私とチャッキーがよさそうな石を見つけ、化石博物館で入手したゴーグルを装着しトンカチを手に持ったオレサマが石を割るという共同作業でしたが、化石らしきものが入っていたのはオレサマが見つけた石だけでした。
そういえばまだ彼が小さかった頃に天草の島に化石発掘に行ったけど、あの時もそれらしきものが見つかったとうっすら記憶しております。
そんなことより、Lyme Regisの街並み、すごくかわいかったです。時間がなくてゆっくり見て回れなかったのがとても残念。次回行ったら二人には化石でも探してもらって私は一人でゆっくりお店をブラウジングというのがいいな。ほほほ。

Monday 22 August 2011

うろうろノート②

休暇の後半はイギリス南西部のドーセットで羽伸ばし。
化石の出るジュラシックコーストで有名なドーセット---Lyme Regisという町の海岸で小雨降る中ひたすら化石探しをし、それも良い思い出にはなりましたが、Lulworthという村のかわいらしさ、観光地なのに人でごった返すことのない玉砂利の海岸が素敵で今回もっとも心に残る場所になりました。
Lulworth Cove
民家かB&Bか定かではないですが、お庭の木の枝にカラフルなプラスチックのバケツやらスコップやらがたくさん下がってました。

ラルワースにはStair Hole↑のように波の力で削られメガネみたいに穴の開いた岸壁があります。


ビーチもあって、この石碑(?)↑の右側にダードルドア↓があり、
左側にはマンオブウォーベイ↓があります。

Man of War側は岸壁のおかげで波もおだやかで、岩場で釣りを楽しむ人、パチャパチャ泳ぐちびっこたち、ビーチコーミングする親子の姿も見れましたが、Durdle Door側はへたに飛び込めばあっという間に波にかっさらわれてフランス(か?)まで連れてかれちまいそうでした。
こんなドーナツみたいな穴が開くほどだものな。

実はここは私有地らしいのですが、腰が引けて脚がガタブルしてそうな人もいるくらいの急斜面さえ降りれれば、誰でも入ることができます。というより、これが私有地だってことがオドロキだわ。
Lulworthのビーチは砂浜ではなく玉砂利浜です。波に洗われ丸っこくなった小石ばかり。色もさまざまできれいなのです。

ドライブがてら寄ってみたAshmoreという村。
お店さえもない小さな村で、雪なぞ降ると通行できなくなってしまうそう。こんなおとぎ話のような家ばかりで緑濃く、人っ子ひとり見当たらなかったのですが、小さな黄色い札が立ててあり、そこにはこう書いてありました。
『子供たちが放し飼いになっておりますので、車はどうぞゆっくりと運転してください』

③へつづく。

Sunday 21 August 2011

杏と林檎のスタッフィングのラムのロースト

ロアルド・ダ-ルのTales of Unexpectedという短編集の中にLamb to the Slaughterという一篇があります。
タイトルからも察せられる通り、サスペンスというかホラーというか、ちょっと怖いお話です。別れ話を持ち出された奥さんが夫を撲殺するのですが、その時に凶器となったのはleg of lamb。

で、ちょっと前に我が家の夕食の材料となったのはラムの胸肉。
脚や肩、ラック、ネックフィレ、ロイン、チョップ、ステーキ、シャンクとラム肉の色々なcuts(部位)を料理してきましたが、胸肉って珍しいのではないでしょうか?
こちらのレシピ(Storage&Preparationをクリックするとレシピが見れます)に従いまずは220度で(ファン付オーブンなら200度くらいがいいかも)30分焼き、150度に下げたら一旦取り出します。切った野菜(この日は義父の育てたじゃがいも、にんじん、セロリ。ナルトのように見えるのはchoggia beetrootです)をトレーに広げてその上にラムを乗せたらオーブンに戻しさらに1時間半。
おいしかったー。
美味しいしethicalだからお肉はできるだけオーガニックがいいけど、フトコロがなあ~っていうお宅(ウチだな、うん)にもラムの胸肉は経済的でおすすめです。

ところでTales of Unexpected、英語の勉強のひとつとして洋書が読みたいけど、Harry Potterだと難しいと言う人に以前よくすすめてました。ちょっと怖いけど読みやすいのよって。
私が個人的に一番怖かったのはthe Landlady。
ヒュ~と背筋が寒くなりました。

Saturday 13 August 2011

ピーナツバターヌードル

お昼をけっこうしっかり食べたから晩ごはんは軽めに、野菜たっぷりなものにしようと思っていたら、すてきなレシピを発見。ちょうどピーナツバターを注文したところだったのと、アジアンな感じが好奇心と食欲をそそりました。
ビーフンはないから誰かにもらって棚の中に入れっぱなしだった春雨で代用。
野菜は冷蔵庫にあったにんじん、セロリ、キュウリを千切りにして使用。
お肉はランチの残り物の豚の舌ハムを少し。これも細く切って加えました。ハーブと生の唐辛子は買い置きがなかったので今回は抜きで。

画像はありませんが、なかなかおいしくできました。
個人的には味がビシッと決まらなかったのが少し残念。でもそれは次への課題ということで。
今度は麺を変えて、ハーブもたっぷり入れて作ってみようと思います。


Wednesday 10 August 2011

うろうろノート①

あまり撮っていませんが、うろうろ中に撮った画像、ランダムにまいります。
訪れたのはヘンリー8世ゆかりのハンプトンコート宮殿
朝10時半ごろ到着しランチも含めて午後4時半まで居ましたがそれでも全部は見きれませんでした。それでも私の感覚では急いだつもり。本当はもっと、絵画やタペストリーなどひとつひとつゆっくり見たかったけれど、親類とはいえ他の人に自分の趣味にお付き合してもらっているかと思うとそう没頭するわけにも。今回はヘンリー8世のアパートメント、キッチン、庭の散策に留めました。

素晴らしい建築や絵画の写真は他のサイトにおまかせするとして、私が撮ったのはこんなもの・・・。
宮殿内には雰囲気を出すために衣装をまとった役者さんたちがいますが、スタッフの一人に聞いた話によるとヘンリー8世を演じるこの役者さん(このベンチには観光中の一家が座っていたのですが、ヘンリー8世がおなりになったとおつきの者に追い払われておりました)は仕事を離れてもずっとヘンリーとして生活しているそうです。メソッドアクターなのね。
1768年に植えられたという世界最大の葡萄のつる(木)。
今でもたくさんの葡萄を実らせていました。
庭園内にあるダリア。ダリアは梅の次に好きな花なのです。

この宮殿についてはこちらのサイトも参考になると思います。興味のある方はどうぞ。

ところでハンプトンコート宮殿ではセントポール寺院(大聖堂)で有名なクリストファー・レンの手がけた建築もたくさん見ることができますが、ウィンザー城で知られるウィンザーの町中にも、彼が前任者から1689年に引き継いで設計したギルドホールあります。
この建物にまつわる茶助から聞いたエピソード。ちなみにもう3回は聞いたわよ(飽)。
この画像に写る部分は最初、外側をぐるりと囲む円柱のみで支えられていたそうです。しかし議会は、それだけでは十分に天井を支えられるはずがない、真ん中の部分にも柱を追加するべきだ、とレンに強く要求しました。
レンはしぶしぶこれを承諾したことでしょう。そしてまわりの柱のみで十分なのだという自分の設計の正しさを証明するためわざと柱を短くし、天井に触れないように建てました。
確かにこの画像に写る4本の円柱と天井との間にはギャップがあります。
それほどレンは天才だったんだといきまく(?)茶助。
確かにセントポール寺院は中も外も荘厳で美しかった。
ウィンザーにある薬局の店先に掲げられた王室御用達の紋章。フィリップ王子の服用するお薬なんかを届けているらしいです。

よくできた3D賞

まだ春のうちから「夏にこの4本はどうしても見たいから」と息子にお願いされていたので6月からこっち、大作映画ばかり見に行きました。
Pirates of the Caribbean: On Stranger Tidesに始まり、X-Men: First ClassTransformers: Dark of the Moonと続いてHarry Potter and the Deathly Hallows Part2でしめくくり。

これらのうちX-Menを除いた3本は3D。
最近は大作映画は3Dじゃないと人が呼べないのか、複合映画館に行くとほとんどが3D上映。映画を見るときはめがねをかける私は、四つ目どころか六つ目になって、ちょっと不便。
ともあれ、その3本の中で一番3Dを生かしていたと言えるのはトランスフォーマーだったと家族の意見が一致しました。あのメカエイリアン達の動き、アクションシーンなんかは目を見張ってしまう精密さと迫力があり、『この夏のよくできた3D賞』はTransformers: Dark of the Moonへの授与が決定いたしました。パチパチ。
何はともあれ、これで童の要望には応えもうしたぞ。

私がこの夏見たいと思っていたのはThe Tree of Life。例えカンヌ映画祭のパルムドールを受賞していなくてもテレンス・マリック監督の手がけた作品とあらばぜひぜひぜひ見たい。
もう上映終わっているかなあと半ばあきらめていましたが調べてみると1日1回のみの上映だけれどまだやっている!
というわけで今晩は久々に茶助と映画デートです。

Saturday 6 August 2011

バカンス

ウィンザー城横のパブ、The Two Brewers。

『ここから先では飲まないこと』
というサインと
『(道路の)こちら側では飲まないこと』
というサインが二箇所にあります。
ひとつはパブと隣の建物との境目の壁に。
もうひとつはパブの向かい側の壁に。

引き続き休暇を楽しむとします。