Friday 30 April 2010

日々のこと ①

世の主婦の方にはそんなの当たり前だと言われそうですが、少なくとも午前中は家のことをすると決めています。
やることがあって外出しているときを除いては、お昼ごはんの時間がくるまでは必ずどこかを磨くなりなんなりすると。
そうでないと、この面倒くさがりの私のこと、いくらでもグータラしてしまうからです。
コンピューターを開いてそのまま3時間くらい過ぎてしまったり、外が気持ちのよい季節には庭の草花やマルハナバチをボーっと眺めて1、2時間経ってしまったり、つい読みかけの本に手を伸ばしてとまらなくなってしまったり。

よういかんですばい。

なので少なくとも朝は家事。
掃除がすんでいても、洗濯物を干し終わっていても、とにかくなんかやります。
窓拭きとか、ボタン付けとか、いくら言ってもきれいにならない息子の部屋の片付けとか、家中の出っ張りという出っ張りを拭くとか、草取りとか。探せばいくらでもあるものです。
というか、ここまで自分を戒めないときちんとできない不良主婦なわけです。
トゥミマテン。

しかし。
そんな、私にとっては(あくまで私にとっては)禅の修行のような午前の時間でも決してやらないことがあります。
それは夫のワイシャツのアイロンがけ。
私、きらいなのです、アイロンがけが。
とくに男物のシャツにプレスをほどこすのが。
めんどくさいっ。
でも最初は我慢してやっていました。(当然か)
茶助は「ええっ!?何言ってるんだい、やらなくていいよ、そんなこと。アイロンがけくらい自分でやるよ。」という人なのですが、「いえ、やらせていただきまスッ」と言ってやっていました。それこそ行脚のように感じながら5枚のシャツにかけてましたシューッ、シューッとアイロンを。
で、ある日気づきました。
茶助が毎朝出勤前にアイロンがけをし直していることに。
・・・・・・・。
それでその次の時には念を入れて丁寧にかけました。
しかしやはり、襟の部分をかけ直していた・・・・。

夫:「ここはね、こうしてね、こうする方がきれいに見えるんだよ。」
私:「ふうん。。。あ、ねえ、私のブラウスにもかけてくんない?」
夫:「いいよ。」

それが何回か繰り返され、私が男物のシャツにアイロンをかけることは2度とありませんでしたとさ。

めでたし。

Monday 26 April 2010

メレンゲ

メレンゲ・・卵白だけで作れるそれを子供の頃よく作ったものです。
泡立てて、砂糖を加えて、それからどうしたのか思い出せないのですが、何かお菓子が食べたい一心でしゃかしゃかやってたような気がします。
でも”メレンゲ”のお菓子と聞くとなぜかほろ苦いものがこみあげてくるところから察すると、成功したためしがないのかもしれません。

昨日うたた寝していた私に代わり、茶助が晩ごはんを作っていてくれました。
食材の買い物をしていなかったのに何が出来たのだろうと思ったら、私の憧れのあるお方のように、おうちにあるものでミラクルのようにいろいろこしらえていてくれてました。

そしてデザートはこちら。

メレンゲのお菓子です。
実をいうとこういったものにまったく食指の動かない私、あまり気の進まぬままひと口かじりました。

・・・・あれ?
・・・・・おいしい・・・!

それは意外にもとてもおいしかったのです。

たまにはするものね、日曜日の夕刻にうたた寝。
(あ、でもしょっちゅうしてる気が・・・)

Friday 23 April 2010

モッツァレッラでディナー

このモッツァレッラ、イギリス産なのです。


室温に戻し中。

金曜日。料理するmojoがありません。
なのでウチにあるもので晩ごはん。
モッツァレッラとトマトと、バジルの替わりのグリーンと、ガーリックトーストと、適当に買った、けど意外とおいしかったRiojaのワイン。
ソフィー・コンランのワイングラスにチビはミルクをたっぷり注いで乾杯。
”To the weekend.”
”To the weekend.”

Thursday 22 April 2010

マレーシアンヴェニスンカレー

ヴェニスン、鹿肉です。
シチューやバーガー以外のものを作るのだ!とはりきって1.2kgの塊を注文したのはいいものの、野生の鹿ってスレンダーで、しかもhaunchって足とか腰の辺り?で脂肪分などまったくない超赤身の部分。
マレーシアでよく食べていた黒胡椒炒めにしてみたものの、うううん、あの味ではない。
なんだかレバーを食べているようでした。おいしいかったけど。
次は母がよく作っていた肉飯なるものを鹿でやってみた。これはまぁまぁかもしれない。
それでもまだ残っている。
私にはこの超スリム肉をうまくローストする自信はないし、うーん・・・
と迷った挙句、カレーにしてしまいました。
マレーシアン・ビーフカレーの「牛」を「鹿」にしただけ。

タイトルで期待してしまわれた方、
ないと思うけど万が一いらっしゃったとしたら、、、
すすす、すみません。
(例えばいつも見てるよと昨日メールをくれた叔母)

で、たくさん作って冷凍しておいたのを
今日ランチに食べてます。

カレーのスパイスで完全にその存在感を消されている鹿・・・
でもあっさりお肉でおいしかとよ。

教訓:注文は、何作るかちゃんと決めてから。

Wednesday 21 April 2010

コールラビのスープ

というわけでスープになりました。

キャベツの仲間だそうですが味はブロッコリに似ています。
パルメザンチーズはすごい。このコク。

キャベツとアンチョビのスパゲティと、コールラビのスープ。
どちらもパルメザンチーズをたっぷりとかけていただきました。


この後、せっかくおろしたパルメザンチーズを
夫が床にぶちまけてくれた。

コールラビ


以前にも一度料理しました、kohlrabi。
この画像の、蕪のようなものがそれです。

先週の宅配に入っていたものだから・・・
やばい、もう1週間たっている。
どうしよう、何に使おうと思っているうちに日がたってしまうのです、使い慣れない野菜が来ると。

今回はこのレシピでいこうと思います。

どんな味になるかな。

Monday 19 April 2010

みなしごチャッピィ

先日のこと、うちのマッチ箱のようなコンクリートの庭で野鳥の雛を発見しました。
体格は大きめのレモンほど。

我が家はテラスハウスで両隣のお宅の庭も狭く、こんな鳥が巣を作れるような環境はありません。

上を仰いでみても雨どいしかなく、鳥の巣など見当たらず、どう考えてもお隣の黒白の猫が誘拐してきたとしか。。。
彼、私が庭に出る前に雛の近くに座っていたのです。

さて、どうしたものかと雛の前にしゃがみこむこと数分。。。

そのままにしているとせっかく助かった命を別の猫に奪われかねないので、とりあえず箱に入れて家の中に入れました。(ご近所さんのうち3軒が猫を飼っていて、バックヤードは常に4匹の猫がうろうろしているデンジャラスゾーン。彼らのうちの誰かが狩ってきたらしき小鳥の死骸が時々庭に落ちてます)
まずはこの鳥の種類と、餌のことや育て方を調べようとGoogle。


ググってみると、野鳥の雛を見つけたときの対応についてこんなことが主に書いてあります。
  • みなしごのように見えても実は親鳥が近くにいて巣立ちの練習をさせていることがほとんど。なのでその場から雛を動かしてはいけない。
  • ただし、直射日光の当たる場所にいたり、猫などがいて雛の命があやぶまれる時は近くの安全な場所に移してあげることも可能。
  • まだ飛ぶには早い雛鳥の場合、巣を見つけて戻してあげること。
  • もし猫がつかまえてきて噛まれている場合は早急に抗生物質を与えないとばい菌に感染して死んでしまう。
ここまで読んで、『巣立ち出来るまでうちで育てるしかなさそうだな。』と考えていた私は青くなりました。
感染?!死!?

というわけで今度はアニマルレスキューの検索。

すぐに見つかりました。
ここがイギリスのよいとこだなあと思います。
動物愛護の精神が根付いている。

幸いにも家からそう遠くないところにある、つい最近アニマルレスキューのボランティアを始めたというペットショップを紹介してもらい、電話で尋ねて事情を説明すると連れてきてよいとのこと。

雛をタオルを敷いた箱に入れて少し暗くしてあげてからすぐさまタクシーを呼んでそこへ向かいました。

着いたところは小さな小さなお店。
電話で話した青年が出てきて、雛をひと目見ると
「ああ!これはブラックバードの雛だね!去年も一羽引き取ってつい最近自然に離したんだよ。」
ともうすでにメロメロの様子。
動物好きなんだねー、とその青年の澄んだ青い目を見て思う私。

「噛まれたあともなさそうだし、ぴーちくぱーちくよく鳴くから元気な証拠だ。」

私が心配だったのは、ちゃんと親に見守られた巣立ち訓練中の雛ではなかったかということだったのですが、どうやらまだまだスプーンで餌を与えてあげないといけないようなベイビーで、巣立ちなんてとんでもないとのこと。
ほっ!よかった!

できることならひとり立ちできるまでうちで育てたかったけど、やっぱりプロに任せたほうが安心。

テキトーにJamieと呼んでいたら、雌か雄かわからないだろうと家族に言われ、じゃ、男でも女でもいいように『ヒロミ』と命名。
ヒロミ、達者で暮らせよ。
また会いに行くからねー。

Thursday 15 April 2010

海老カレー

リック・スタインがFar Eastern Odysseyで海老カレーを作っていたのを思い出し、私も食べたくなって海老を買いました。
パームシュガーとココナッツミルクが使われていたところだけは覚えているんだけど、それ以上は忘れてしまった。
なので記憶を辿って一番リックの作り方に近そうなこちらを参考に作りました。
リックはレモングラスも入れていたような気がしたのでレモングラスもばしっとたたいてからお鍋へ。
それとこの方のレシピではレモンを使ってあるけれど、私はライムを搾って。
出来上がり。

うん、おいしい。

Tuesday 13 April 2010

ケサディヤとワカモレ

そろそろ食べ頃なアボカドがあったので
久しぶりにグァカモレ(ワカモレ)を作ることに。
ケサディヤも作ってメキシカンなディナーにしよう。
レシピはJamie's Dinnersから。

しかし熟れているはずのアボカドは下半分まだ固く若い。
結局3つのうち1つしか使えず、グァカモレというよりは・・・
あら、サルサ? しくしくしく・・・

”フードプロセッサーで材料すべてミックスする”
・・とJamie。でもウチはフープロないので
アボカド、種を取り除いたトマト、コリアンダー、ネギ、赤唐辛子を
せっせと包丁でみじん切り。

メキシカンとくればビールはやっぱりこれ。
このビールだけは、カットしたライムをぎゅっと押し込んで
ボトルから直接飲みたい。


Jamieといえば、今週水曜日から彼の新番組、Jamie Does がスタートします。
彼がヨーロッパやアフリカ北部の6カ国をまわり、それぞれの国の食べ物や文化を紹介するものらしい。
「ジェイミーの欧州・アフリカ紀行」ってところ?
彼の番組に関しては好みもあり、賛否両論ありだと思いますが、私はやはり見ちゃいますよ。好きですもん、ジェイミーの料理。
The Guardianのレビューも悪くないし、
初回は私の憧れの地のひとつ、マラケシュ!
絶対見るゾっ。

Monday 12 April 2010

紫ブロッコリーとアーモンドのレモンバター和え


2月くらいから出回る紫ブロッコリー。
”僕は旬の間は週に2回は食べるんだ!” 
とおっしゃるHughの言葉に影響され、
私も旬のうちにいっぱい食べよう!
と思いつつ、これが2回目。
蒸し焼きにしてバターとレモンで和え、最後にローストして細かくしたアーモンドを混ぜ合わせます。
クスクス、サーモン、野菜スープとともに。

ところで、紫ブロッコリーを紫のままいただきたいなら、茹でてはいけません。
先日それを知らずに茹でて、色素が抜けて緑色のブロッコリーになってしまいました。
ちょっと虚しかった。

Sunday 11 April 2010

ヒマラヤ風ラムとヨーグルトのカレー


我が家ではおなじみのIndian Food Made Easyのクックブックの中からのレシピ。
カシミール地方の、スパイスとラムだけで作るカレーです。
野菜も使わず、にんにくさえも入っていません。
カルダモンとフェンネルシードの香りが強く、ラムの強い風味ととても合っています。

お皿は妹からこちらに来る時にもらったもの。
本人が「どのお皿?」と聞くくらいずいぶんと前に作ったものらしいのですが、世界にひとつしかないこのお皿、とても気に入っています。

ところで昨夜シャワーを浴びていてふと、私はこのブログをあとどれくらい続けるつもりなのだろう?と思いました。
あと20年もすれば私も堂々と ”おばあちゃん” と呼ばれる年代になるので、もしその時まで続けていたらタイトルを 『梅ぼし*だより』 にしようと思います。
楽しく自由なシニアライフを過ごしていられたらいいなあ。
日本にいるなら味噌作り、保存食作りの名人とか、まあイギリスならチャツネ作りとかベーコン作りの名人とか呼ばれて、エルダーフラワー酒なら梅ぼし*さんのが一番よ、とか言われてるのが夢です。

Thursday 8 April 2010

Tabula Kisir


バルガーウィートという、デュラム小麦で作られたこの食材を使ったTabula kisirはHughのRiver Cottage Everydayから。
彼のおすすめはピタパンかレタスと一緒に食べるということだったので、両方持参しました。

Tabula kisirってトルコ料理と何かにインスピレーションを受けた料理のようですが、このbulgur/bulghur wheat、中東の方でよく食べられるのかな?
バルガーウィートのつぶつぶの食感と、スパイシーでレモニーなドレッシングがくせになります。
自分でアレンジしていろいろなバージョンができそうです。

ガチョウの卵で作った目玉焼き、その黄身の大きさに感動しました。
目玉焼きなのにトーストソルジャーができちゃいました。

Tuesday 6 April 2010

ガチョウの卵

春です。
真冬、大雪のあとで銀世界を凍えそうになりながら歩き回るのも楽しかったですが、それはあくまで散策。
冬の買い物は便利さを優先しがちですが、春はちょっとした買い物でも少し足を延ばしてみようという気になります。
お気に入りの八百屋さんまで徒歩で往復1時間、野菜や果物をたっぷり買ってきました。
ナッツ類も量り売りで買えるのですが、ディスペンサーのレバーの操作に慣れていないと恐ろしい量がざざざーっと出るため(経験者)要注意。
今日はちょうどいい量が買えました。ほっ。

つい見逃してしまうところでしたが、今日はレモングラスを見つけ、籠に。こちらはカシューナッツといんげんのココナッツカレーに使います。
maceもあったのでこれで木曜はヒマラヤ風ラムカレーを作ります。

そして卵を買おうと店の奥に行くと、そこにはひときわ大きな卵が。
レモンより少々小さいけれど、普通の卵の2倍はありそうな、ガチョウの卵です。

鴨の卵はたまに買うけれど、ガチョウは初めてです。

念のためCDと比べるとこれくらいになります。


特大目玉焼き・・・かな、やっぱり。

Sunday 4 April 2010

イースターホリデー その②

あるところに、エッグハントには少し育ちすぎている子羊がいました。

しかしクリスマスや誕生日や1年中のいろいろなお祝い事や行事をとても大事にするおじいさん羊に、愛情をいっぱい受けて育ったお父さん羊は、おかあさん羊に言いました。

「子羊のために復活祭の卵を買ってきておくれ」

「ひとつ?」

「ひとつでは足りないよ。3つくらいなければ」

それに対して現実的なお母さん羊は
「ふたつでじゅうぶんよ」

と子羊をつれて買い物に行きました。
子羊が選んだのは、
ミルクチョコレートとホワイトチョコレートの大きな卵ふたつ。

復活祭の朝

ばりっ。

かさかさかさ


むしゃ、むしゃ、むしゃ


むしゃ、むしゃ、むしゃ

子羊は満足そうに、チョコレートの卵を
ひとかけらずつ、食べました。

お父さん羊は、それを見てあわてて
自分もチョコレートをほおばりました。

お母さん羊もひとかけら口にいれ、
ゆっくり味わってから。心の中でそっとつぶやきました。

「・・・・・激辛のカレーを食べて、
 キュッとライムを絞ったジンが飲みたい」

Happy Easter.

Saturday 3 April 2010

イースターホリデー その①

”その①”としたものの、気まぐれで書くので”その②”があるかどうかは未定です。

以前夫のポットラック会議のため、私が苦手ながらものり巻きを作ったことを記事にしました。その後しばらくしてまたポットラック会議があった時は、夫が自分でコーンブレッドを作って持っていき、好評だったもよう。それはHughがRiver Cottageで作っていたチリや葱を入れるもので、私も作ってお友達の家のランチに持参しましたが、こちらでもおいしいと言ってもらえて、さすがHughのレシピだなあと。(笑)

さて、来週またポットラック会議があるということ。
茶助は今回、チーズケーキを持っていくことにしたそうです。
昨日のGood Friday、私と息子が家でマッタリとiPodで遊んだり読書をする間、彼はひとりで小雨の中あちらこちらに足を伸ばして買い物をしてきました。
チーズケーキ作りを練習するために!
途中、Waitroseで職場の後輩に出くわした彼がそのことを話すと
「ずいぶんポットラックを真剣に受け止めているのね!!」
と彼女に言われたそう。
それを聞いた茶助は、内心「君らを喜ばせるためにやっているのではまったくないとつぶやいていたらしい。

こちらのチーズケーキ、36歳の男子があくまで自分が食べたくて作りました。


レシピはこちらに

うちのオーブンはfan assistedなのでHughのレシピで作る時は温度や焼き時間の調節が必要です。
きっと彼のうちのあのセクシーなAGAのオーブンはうちのよりマイルドな働きなのよね。
まわりが少し焦げ気味ではあるものの、苦くはない。
レモンの風味がさわやかでベースも甘すぎず、本当においしい!

イースター休暇中にもう1度練習すると言っています。
あの大量な材料はそのためか。

Thursday 1 April 2010

語学にいそしむ

こちらで時々耳にするlanguage exchange。
母国語の違う者同士で週に1、2度会い、お互いの国の言葉を教え合うことらしいです。
私が個人的にとても習いたいのは広東語。
ひと昔以上前に中華料理店で日本人マネージャーとして働いていたとき、職場の同僚もボスもすべて中華系のスタッフだったため、その都市では一般に使われていた広東語を私もある程度覚えざるを得ませんでした。
仕事は朝11時から夜12時くらいまで。ランチタイムとディナータイムの間の4時間はいったん閉めますが、そのうちの1~2時間は社員のみで行うミーティングがあり、それもすべて広東語。
ボスを始め、スタッフの半数以上は英語ができましたが、いちいち訳してもらうわけにもいかないので、私はもう、それはそれは毎日広東語のシャワーをたっぷりと浴びておりました。
女性の特性である順応性が私にもちゃんとあったようで、プライベートでもローカルの人たちの趣味や嗜好に影響され、彼らのカルチャーにどっぷり浸かっていた私は張曼玉と香港映画が大好きで、周星馳の新作は欠かさず見に行き、毎日ローカルしか行かないような店に1人で行って食事をするような日々を過ごしていました。

それなのに。。。

5年もいたわりには私の広東語は片言でブロークンで本当に情けないレベル。
常連さんはともかく、私が日本人だとはまったく気付かず注文をするお客さんには
「君、広東語下手だなあ。大陸出身かい?」
などと言われていました。
仕事は長時間だったけれど、あの頃時間を作ってきちんとレッスンをとって勉強すればよかったなと今でも思います。
広東語、大好きです。
あの響き、あのリズム、ああ言えばこう言うあのメンタリティ(笑)が魅力なのです。

さて、4月は日本では新学期、新年度が始まる月。
じゃあってわけではないのですが、私がほんの思いつきで提案した我が家のlanguage exchangeに夫と息子が意外にも食いついてきました。
それは私が夫に日本語レッスンをし、夫が息子に英語レッスンをし、息子が私にドイツ語を教えるというもの。
ほんとっ?
ほんとにいいのっ?
と喜ぶ茶助に、
ふ~ん、いいけどさ~。
と渋りしつつ、
いつ始める?ねえ、明日からにする?
とずいぶんしつこく聞いてくる麻呂。
もしかして嬉しいのか、息子よ?

この意外な展開にちょっぴり後悔している私ですが、実は麻呂がGCSE(中学卒業試験)のひとつにドイツ語を選択したので、その準備のための苦肉の策でもあるのです。
ほら、人に教えると記憶に残るし、自分の理解できていない部分が明確になるでしょう?
私自身はそうなので、麻呂にも役立つかなと思ったのです。
そんな親の目論見に見事にはまり、彼は自室にこもってウキウキとドイツ語レッスン用プリントを作成しておりました。ちなみに初レッスンは一昨日でしたが、難しすぎ。
「先生!初歩の初歩からお願いしますっ!」
と挙手して抗議し、まずは1~100までの数字と挨拶から復習させてもらいました。

さて、今日は私が茶助に日本語レッスンする日です。
ふう・・・